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家の基本構造を木材で組み上げていったときに、屋根の一番高い位置に取り付けられる木材 を「棟木(むなぎ)」といいます。
基本的に棟木が取り付けられるのは、家の基本構造を組み上げていくときの一番最後。そし て、このタイミングで時に行われるのが、「棟を上げる式」と書いて「上棟式(じょうとう しき)」。
無事に棟が上がったことを喜び感謝するお祝いの式で、建前(たてまえ)とも呼ばれます。 最近では、儀式というよりも、家を建てる職人さんたちと、施主様や地域との交流の機会、 という側面もあります。
上棟式の時は、「棟木」を取り付けた後、大工、とび職、そして施主様が屋根に上り、三本 の幣束(へいそく)と棟札(むなふだ)を立てて、酒や塩、などを供えます。
棟に供えられた幣束と棟札。棟札には屋船久久遅命、屋船豊宇気姫命、手置帆負命、彦狭知命、産土神などの祭 神の名が書かれている。
神様への儀式ですが、実際に取り仕切るのは、基本的には神主ではなく現場の棟梁。施主様 やほかの職人たちと共にお清め、お祓いなどを行います。上棟式が終わった後は、家内安全 と無災害を祈願して、幣束と棟札を屋根裏にお納め。一般的な式の進め方はありますが、地 域性や、神式で行うか仏式で行うかにより、進め方や決まり事も変わります。
荒野建設で行う上棟式も、棟梁が式を執り行う。
最近では、施主様のスケジュールや費用などの面もあり行われることも少なくなってきた上 棟式。必ず必要な儀式、というわけではありませんが、現場の職人や施主様と一緒に、工事 が無事に進んだ喜びや、これから更に完成に向かっていく楽しみを分かち合える機会でもあ ると思います。
上棟式は必ずやりたいという方はもちろん、やりたいけど、予算がわからない、手順がわか らない、という方も、荒野建設への建築ご依頼の際に、お気軽にお問合せいただければ幸い です。